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「先月より電気代がずっと高い。使い方は変えていないのに、おかしい?」
そう感じたときは、まず検針票(Web明細)の2つの数字を見てください。
電気代が急に高くなる原因は、「使った電気の量(kWh)が増えた」か「1kWhあたりの単価が上がった」かの、どちらかです。
どちらなのかがわかれば、やることもはっきりします。
【用語】kWh:使った電気の量/燃料費調整額:燃料の値段で毎月上下する料金/従量電灯:地域の電力会社の標準的なプラン/A:契約の大きさ(アンペア)結論:検針票の「使用量」で、原因を2つに分ける
| 検針票の見え方 | 主な原因 | 次にやること |
|---|---|---|
| 使用量(kWh)が増えた | 寒さ・暑さ、暖房や冷房、検針の日数、在宅の時間 | 増えた量から、原因の家電を絞り込む |
| 使用量はほぼ同じで、金額だけ上がった | 国の値引きの終了、燃料費調整額、再エネ賦課金、単価の改定 | 単価の内訳を見て、契約を見直す |
前の月だけでなく、去年の同じ月とも比べるのがコツです。
冬と秋のように季節がちがうと、使い方を変えていなくても使用量は大きく変わります。
使用量が増えたときの、よくある原因
原因1:季節が変わった
東京エリアの家庭の電気の使用量を月ごとに見ると、いちばん多い2月は、いちばん少ない5月の約1.8倍です。
たとえば11月から1月にかけては、使い方が同じつもりでも、使用量が約62%増える計算です。
寒い月は、暖房の時間も照明をつける時間も長くなります。
原因2:暖房や冷房を使い始めた
電気代を大きく上げやすいのは、暖房です。
とくに、電気をそのまま熱に変えるヒーター類は、使う電気が多くなります。
どの暖房が原因かは、暖房器具の電気代 高い順ランキングの「犯人の見つけ方」で絞り込めます。
原因3:検針の日数が長かった
検針票の「ご使用期間」は、月によって数日ちがうことがあります。
30日の月と33日の月では、同じ使い方でも使用量が1割ほどちがいます。
原因4:家にいる時間や、家族が増えた
在宅勤務を始めた、子どもが冬休みに入った、家族が増えたといった変化も、使用量を増やします。
「先月より1万円高い」は、どれくらいの電気?
1kWhあたり約39円で計算すると、1万円は約257kWhの電気にあたります。
これを1か月(30日)で使うには、暖房を1日何時間つける必要があるかを計算しました。
| 暖房器具 | 1時間に使う電気 | 1日あたり(30日) |
|---|---|---|
| 浴室暖房乾燥機 | 1.405kWh | 約6.1時間 |
| 電気ストーブ | 0.900kWh | 約9.5時間 |
| オイルヒーター | 0.700kWh | 約12.3時間 |
| セラミックファンヒーター | 0.600kWh | 約14.3時間 |
| エアコン(暖房) | 0.470kWh | 約18.3時間 |
| スチーム式加湿器 | 0.410kWh | 約20.9時間 |
| ホットカーペット | 0.229kWh | 1台では届かない |
| こたつ | 0.194kWh | 1台では届かない |
| パネルヒーター | 0.160kWh | 1台では届かない |
| 電気毛布 | 0.023kWh | 1台では届かない |
使用量が本当に1万円分増えているなら、消費電力の大きい暖房を長い時間使っているか、何台も使っている可能性が高いです。
使用量があまり増えていないのに1万円高いなら、単価の変化か、契約の変化を疑ってください。
使用量が同じなのに高いときの、よくある原因
原因1:国の値引きが終わった
電気・ガス料金の国の支援があった月は、燃料費調整単価から値引きされています。
支援が終わった月は、使い方が同じでも電気代が上がって見えます。
| 月分 | 東京電力の燃料費調整単価(値引きの後) |
|---|---|
| 2026年5月分 | −7円37銭 |
| 2026年6月分 | −7円30銭 |
| 2026年7月分 | −7円19銭 |
| 2026年8月分 | −10円27銭 |
| 2026年9月分 | −10円96銭 |
| 2026年10月分 | −9円30銭 |
| 2026年11月分 | −5円33銭 |
2026年10月分から2026年11月分にかけて、燃料費調整単価は1kWhあたり3.97円上がりました。月400kWh使う家庭なら、約1,590円の値上がりです。
燃料費調整額のしくみは燃料費調整額の記事、これからの動きは燃料費調整額の見通しにまとめています。
原因2:再エネ賦課金が上がった
再エネ賦課金は、毎年5月分から単価が変わります。
2026年5月分からは、1kWhあたり3.98円から4.18円になりました。
原因3:電気の単価が改定された
地域電力の一部は、2026年12月分から従量電灯の単価が上がります。
3段目の単価で見ると、上がり幅が大きいのは沖縄(+1.86円)、東北(+1.39円)、四国(+0.77円)、関西(+0.68円)、中国(+0.57円)です。
12月分からの値上げの記事で、くわしく紹介しています。
原因4:キャンペーンや割引が終わった
乗り換えたときの割引や、セット割の条件が変わると、同じ使用量でも請求額が上がります。
検針票やWeb明細の「割引」の欄が、前の月と同じかを確かめてください。
使っていないのに高いときのチェックリスト
「心当たりがない」ときは、次の順番で確かめてください。
- 使用量(kWh)を、去年の同じ月と比べる:同じくらいなら、原因は単価です
- 検針の日数を見る:いつもより長いと、そのぶん使用量が増えます
- 前の月に、国の値引きがなかったか:値引きが終わった月は、急に高く見えます
- 一日中電源が入っている家電を見直す:温水洗浄便座・照明・テレビなどは、使っていないつもりでも電気を使っています
- 時間ごとの使用量を見る:多くの電力会社のWebサービスでは、スマートメーターの30分ごとの使用量を見られます。夜中や留守中に使用量が多ければ、つけっぱなしの家電があるかもしれません
- 契約やプランが変わっていないか:割引の終了や、プランの変更がないかを確かめます
漏電が心配なとき
分電盤の漏電遮断器がたびたび落ちる、家電にさわるとピリッとするなど、気になることがあれば、自分で分電盤を開けたりせず、契約している電力会社か電気工事店に相談してください。
電気のメーターの故障が心配なときも、まず契約している電力会社に問い合わせてください(メーターは、地域の送配電会社が管理しています)。
原因がわかったら
- 使用量が原因なら:暖房器具の電気代 高い順ランキングや、家電ごとの記事で、使い方の下げ方を確かめます
- 単価が原因なら:今の単価より安い電力会社がないか、エリアのランキングで比べます
- どちらでも:使用量が多い月ほど、単価が安い電力会社との差は大きくなります(月600kWhの電気代)
冬の使用量(月600kWh)で、エリアごとにいちばん安い乗り換え先
暖房を使う冬に多い月600kWh(50A)で、地域電力からいちばん安くなる会社をエリアごとに計算しました。
| エリア | いちばん安い乗り換え先 | 地域電力より |
|---|---|---|
| 北海道 | シンエナジー「きほんプラン」(市場連動) | 年42,352円安い |
| 東北 | TERASELでんき「超TERASEL東北B」 | 年15,257円安い |
| 東京 | TERASELでんき「超TERASEL東京B」 | 年23,147円安い |
| 中部 | 東邦ガス「ポイントでんきプラン」 | 年14,311円安い |
| 北陸 | エネワンでんき「エネワンダフル」 | 年12,322円安い |
| 関西 | TERASELでんき「超TERASEL関西A」 | 年14,414円安い |
| 中国 | TERASELでんき「超TERASEL中国A」 | 年21,389円安い |
| 四国 | オクトパスエナジー「シンプルオクトパス」 | 年27,074円安い |
| 九州 | ミツウロコでんき「従量電灯B」 | 年13,385円安い |
| 沖縄 | のむシリカ電力「従量電灯」 | 年3,327円安い |
(市場連動)のプランは、電力市場の価格で毎月の単価が変わります。
過去12か月では安かったものの、市場の価格が高い月は、地域電力より高くなることもあります。
PRシンエナジー「きほんプラン」(北海道エリアで1位)の料金を公式サイトで確かめる![]()
PRオクトパスエナジー「シンプルオクトパス」(四国エリアで1位)の料金を公式サイトで確かめる
PRTERASELでんき「超TERASEL東京B」(東京エリアで1位)の料金を公式サイトで確かめる
電気代が高い家電ランキング(1か月の目安)
このサイトで計算した家電18種類の電気代を、1か月の目安で高い順に並べました。
使い方の条件は家電ごとにちがうので、くわしくは家電の名前から各記事で確かめてください。
| 順位 | 家電 | 1か月の目安 | 使い方の例 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 電気ストーブ | 約8,390円 | カーボンヒーター・最大(900W)を1日8時間 |
| 2位 | オイルヒーター | 約6,530円 | 「中」(700W)を1日8時間 |
| 3位 | セラミックファンヒーター | 約5,590円 | 「弱」(600W)を1日8時間 |
| 4位 | エアコン(暖房) | 約4,380円 | 部屋が暖まったあとを1日8時間 |
| 5位 | スチーム式加湿器 | 約3,820円 | 加湿中「強」を1日8時間 |
| 6位 | ホットカーペット | 約2,130円 | 「中」(室温15℃)を1日8時間 |
| 7位 | こたつ | 約1,810円 | 暖まったあと(多めの例)を1日8時間 |
| 8位 | 食洗機 | 約1,700円 | 標準モード・1日2回(給水接続タイプ) |
| 9位 | 浴室暖房乾燥機 | 約1,640円 | 予備暖房・入浴暖房「強」を1日1時間 |
| 10位 | パネルヒーター | 約1,490円 | 足元用(160W)を1日8時間 |
| 11位 | 衣類乾燥機 | 約1,280円 | 乾燥機だけで乾かす・2日に1回(少なくとも) |
| 12位 | 冷蔵庫 | 約810円 | 450Lの例(家族向け・6ドア) |
| 13位 | 温水洗浄便座 | 約530円 | 貯湯式(お湯をためて温めておく) |
| 14位 | テレビ | 約470円 | 50V型の液晶テレビ・1日5時間 |
| 15位 | 電気ポット | 約350円 | 2.2Lを沸かし、1.2L使ったあと6時間保温する(保温の分) |
| 16位 | 照明 | 約220円 | LEDのシーリングライト(34W) |
| 17位 | 電気毛布 | 約210円 | 「弱」(室温20℃)を1日8時間 |
| 18位 | 布団乾燥機 | 約180円 | 標準コース(35分)を週2回 |
1kWhあたり約39円(10エリアの地域電力の3段目の単価などの平均)で計算しています。
上位に来るのは、暖房など、電気で熱をつくる家電です。
原因ごとに、くわしい記事へ
原因の見当がついたら、次の記事で、くわしい金額と下げ方を確かめられます。
使う量が増えたとき
単価が上がったとき
- 2026年11月の電気代値上げはいくら?
- auでんきの値上げはいくら?
- ドコモでんきの値上げはいくら?
- コスモでんきの値上げはいくら?
- ミツウロコでんきの値上げはいくら?
- 燃料費調整額の見通し
- 再エネ賦課金とは?
- 電気代の補助金は12月から
住まいや契約を見直したいとき
よくある質問
電気代が先月の2倍になったのは、おかしい?
秋から冬にかけては、使用量そのものが大きく増えます。
東京エリアの例では、5月と2月で使用量に約1.8倍の差があり、そこに暖房の電気や単価の上昇が重なると、2倍近くになることもあります。
まず、使用量(kWh)が何倍になったかを確かめてください。
電力会社に、原因を調べてもらえる?
使用量の内訳(どの家電で使ったか)は、電力会社にもわかりません。
ただし、30分ごとの使用量や、料金の計算の内訳は、問い合わせやWebサービスで確かめられます。
去年より高いのはなぜ?
同じ月で比べて使用量が同じなら、単価の差です。
燃料費調整額、国の値引きの有無、再エネ賦課金、単価の改定のどれが変わったかを、検針票の内訳で比べてください。
住んでいる県や、使い方で調べる
うちの電気代が平均とくらべて高いのかは、使用量や住んでいる場所で変わります。
次の記事で、自分に近い条件の金額を確かめられます。
- 電気代の平均(使用量・世帯人数別)
- 一人暮らしの電気代
- オール電化の電気代
- 楽天でんきが高いと感じたら
- 新潟県の電気代と安い電力会社
- 長野県の電気代と安い電力会社
- 静岡県の電気代と安い電力会社
- 愛知県の電気代と安い電力会社
- 東京都の電気代と安い電力会社
- 大阪府の電気代と安い電力会社
- 福岡県の電気代と安い電力会社
- 宮城県の電気代と安い電力会社
- 青森県の電気代と安い電力会社
- 岩手県の電気代と安い電力会社
- 秋田県の電気代と安い電力会社
- 山形県の電気代と安い電力会社
- 福島県の電気代と安い電力会社
- 富山県の電気代と安い電力会社
- 石川県の電気代と安い電力会社
- 福井県の電気代と安い電力会社
- 京都府の電気代と安い電力会社
- 兵庫県の電気代と安い電力会社
まとめ
- 電気代が急に高い原因は、「使用量が増えた」か「単価が上がった」かの2つ
- 検針票の使用量(kWh)を、前の月と去年の同じ月で比べると見分けられる
- 国の値引きが終わった月は、使い方が同じでも高くなる(東京・月400kWhで約1,590円)
- 使用量が増えていれば、暖房など消費電力の大きい家電から見直す
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月ごとの使用量:資源エネルギー庁「電力調査統計」3-(2) 都道府県別電力需要実績(2024年度・2025年度)の低圧の電力需要量。年度ごとに年平均=1の倍率を出し、2年の平均をとった
燃料費調整単価:東京電力エナジーパートナーの公表値(国の値引きの後)
再エネ賦課金・単価の改定:資源エネルギー庁、各地域電力の公表値
1万円の電気の量:10エリアの地域電力の従量電灯の3段目の単価(12月分から)+11月分の燃料費調整単価(国の値引きの前)+再エネ賦課金の平均(約39円)で計算

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