電力会社の乗り換えで失敗しないために|元営業が見た4つの失敗と、エリア別に安くなる額

電力会社の乗り換えで失敗しないために|元営業が見た4つの失敗と、エリア別に安くなる額

「電力会社を乗り換えたいけど、失敗したくない」

乗り換えで電気代が下がる家庭は多い一方で、「かえって高くなった」という声もあります。

わたしは以前、電力会社で営業をしていました。

乗り換えたお客さまから「話がちがう」と言われたこともあり、失敗にはいくつかの決まったパターンがあると感じています。

目次

結論:多くのエリアで安くなるが、失敗のパターンを避けることが大事

2025年11月〜2026年10月の実績では、月400kWhの家庭なら、10エリアで地域電力より安い会社がありました。

【用語】kWh:使った電気の量
乗り換えでいくら安くなる?(3〜4人家族)月400kWh・1位の会社と地域電力の1年の差北海道25,558円安い東北7,053円安い東京11,194円安い中部7,910円安い北陸5,330円安い関西4,593円安い中国9,225円安い四国11,813円安い九州6,927円安い沖縄2,397円安い申し込みに条件があるプランは除く

乗り換えでよくある4つの失敗

失敗1:市場連動型のプランだった

電力市場の価格で毎月の単価が変わるプランは、市場が高い時期に請求が大きく上がります。

しくみは市場連動型プランとは?で説明しています。

失敗2:最初の割引(キャンペーン)が終わった

最初の数か月だけ安いキャンペーンは、終わると元の単価にもどります。

キャンペーンを除いた、ふだんの料金で比べるのが大切です。

失敗3:解約金を確かめていなかった

契約期間の途中でやめると、解約金がかかる会社があります。

会社ごとの解約金は、電力会社の解約金の比較にまとめています。

失敗4:セット割の条件から外れた

携帯やガスとのセット割は、条件から外れると割引がなくなります。

くわしくはスマホと電気のセット割とガスと電気のセット割で確かめてください。

エリア別:乗り換えると、いくら安くなる?

エリアいちばん安かった会社地域電力との1年の差安かった月
北海道東京電力「スタンダードS」年25,558円安い12か月すべて
東北TERASELでんき「超TERASEL東北B」年7,053円安い12か月すべて
東京TERASELでんき「超TERASEL東京B」年11,194円安い12か月すべて
中部東邦ガス「ポイントでんきプラン」年7,910円安い12か月すべて
北陸TERASELでんき「超TERASEL北陸B」年5,330円安い12か月すべて
関西TERASELでんき「超TERASEL関西A」年4,593円安い12か月中10か月
中国TERASELでんき「超TERASEL中国A」年9,225円安い12か月すべて
四国オクトパスエナジー「シンプルオクトパス」年11,813円安い12か月すべて
九州ミツウロコでんき「従量電灯B」年6,927円安い12か月すべて
沖縄沖縄電力「グッドバリュープラン」年2,397円安い12か月すべて

エリア名のリンクから、今の地域電力のプラン別に「乗り換えて得か」を確かめられます。

「安かった月」は、12か月のうち地域電力より安かった月の数です。

「新電力はやめた方がいい」と言われるのは、なぜ?

ネットでは、「新電力はやめた方がいい」「乗り換えて後悔した」という声も見かけます。

そう言われる理由は、おもに次の3つです。

  • 撤退や受付の停止が相次いだ:2021〜2022年に電力市場の価格が大きく上がり、受付を止めたり撤退したりする新電力が増えました(撤退・倒産の記事)
  • 市場連動型のプランで、請求が大きく上がった:地域電力より安くならなかった新電力の132プランのうち、73プランが市場連動型でした(月平均300kWh・上の失敗1)
  • 条件を確かめずに選んだ:キャンペーンの終了や解約金、セット割の条件から外れたケース(上の失敗2〜4)

ただ、新電力のすべてが高くなるわけではありません。

このサイトで比べた新電力の276プランのうち、地域電力より安かったのは144プラン(52%)でした(月平均300kWh)。

エリア別・使う量別の数は、新電力とは?にまとめています。

乗り換えの手順

乗り換えは、新しい会社に申し込むだけで、今の会社への解約の連絡は原則いりません。

用意するものと手順は、電力会社の切り替え方法にまとめています。

賃貸やマンションで変えられるかどうかは賃貸でも電力会社は変えられる?で、クレジットカードなしで契約できる会社は口座振替できる電力会社で確かめられます。

まとめ

  • 2025年11月〜2026年10月の実績では、10エリアで地域電力より安い会社がありました
  • 市場連動・キャンペーン終了・解約金・セット割の4つの失敗に気をつけましょう
  • 新電力のプランの約半分(52%)は、地域電力より安い結果でした
  • 今のプランと使用量で、乗り換えて得かどうかを確かめてから選ぶのが確実です

比較の対象期間:2025年11月〜2026年10月(12か月の実績)
使用量の季節の増減:月平均の使用量に、エリアごとの月別の倍率(資源エネルギー庁「電力調査統計」の低圧の月別電力量、2024・2025年度の平均)をかけて、月ごとの請求額を計算
計算の条件:燃料費調整額(国の値引き前)・再エネ賦課金・容量拠出金・割引・ポイントを含む。季節で使う量を増減。キャンペーンは含まない

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