電気の検針票の見方|乗り換えの前に見る5つの数字と、届かないときの確かめ方

電気の検針票の見方|乗り換えの前に見る5つの数字と、届かないときの確かめ方

「乗り換えたら、うちはいくら安くなるの?」

この答えを出すのに必要な数字は、毎月の検針票に書かれています。

このページでは、乗り換えの前に見る5つの数字と、検針票が届かないときの確かめ方をまとめました。

営業をしていたころ、見積もりのときは、電気料金を聞けばだいたいの使用量は分かりました。

ただ、ご家庭の方の記憶が実際と違っていることもあり、検針票を見せてもらうのが確実でした。

目次

結論:検針票で見るのは5か所

電気ご使用量のお知らせ(イメージ)5お客さま番号1234-5678-90供給地点特定番号03 1234 5678 9012 3456 78901ご契約種別従量電灯B2ご契約30Aご使用期間9月10日〜10月9日(30日間)3ご使用量286kWh前年同月のご使用量301kWh4請求予定金額11,170円 基本料金900円 電力量料金9,500円 燃料費等調整額−430円 再エネ発電促進賦課金1,200円数字は例です。会社によって、項目の名前や並び順は違います。
見るところ書かれ方(例)何に使う?
①契約の種類従量電灯B一度も変えていない「規制料金」かが分かる
②契約の大きさ30A基本料金が決まる。比べるときの条件になる
③使用量286kWhどのプランが安いかが、この数字で決まる
④請求額と内訳11,170円燃料費調整額や、国の値引きも分かる
⑤お客さま番号・供給地点特定番号22けたの番号など乗り換えの申し込みに使う

関西・中国・四国の従量電灯Aと、沖縄の従量電灯には、②のアンペアの契約がありません。

このエリアでは、①と③の数字だけで比べられます。

①契約の種類と、②契約の大きさの見方

「ご契約種別」の欄に「従量電灯」とあれば、地域の電力会社の規制料金です。

電力会社を一度も変えていない家の多くが、このプランです。

ほかの名前が書かれていれば、すでに自由料金のプランか、新電力のプランに替えています。

違いは、規制料金と自由料金の違いにまとめました。

②の契約の大きさは、エリアによって書かれ方が変わります。

地域電力の標準的なプランで比べると、次のとおりです。

エリアプランの名前契約の大きさの書かれ方
北海道・東北・東京・中部・北陸・九州従量電灯Bアンペア(10〜60A)
関西従量電灯Aなし(最初の15kWhまでが最低料金)
中国従量電灯Aなし(最初の15kWhまでが最低料金)
四国従量電灯Aなし(最初の11kWhまでが最低料金)
沖縄従量電灯なし(最初の10kWhまでが最低料金)

使う電気が多い家では、アンペアではなく「kVA」で契約していることもあります(従量電灯Cなど)。

時間帯で単価が変わるプランやオール電化のプランでは、「kVA」や「kW」で書かれることもあります。

アンペアで変わるのは、基本料金です。

東京電力の従量電灯Bなら、30Aは月935円25銭、40Aは月1,247円です(2026-09-16確認の単価)。

自分の家に合うアンペアは、契約アンペアの決め方で確かめられます。

③使用量の見方:1か月だけで決めない

使用量は、「ご使用量」の欄に「kWh」で書かれています。

ただ、使用量は季節で大きく変わるため、1か月の数字だけで決めるのはおすすめしません。

エリアごとに、いちばん多い月といちばん少ない月を比べました(年平均を1とした倍率)。

エリアいちばん多い月いちばん少ない月差
北海道1月(1.55)6月(0.69)約2.2倍
東北1月(1.53)6月(0.69)約2.2倍
東京2月(1.31)5月(0.72)約1.8倍
中部1月(1.42)6月(0.72)約2.0倍
北陸1月(1.53)6月(0.70)約2.2倍
関西1月(1.40)6月(0.68)約2.1倍
中国1月(1.44)6月(0.72)約2.0倍
四国1月(1.43)6月(0.70)約2.0倍
九州1月(1.42)6月(0.71)約2.0倍
沖縄8月(1.40)3月(0.73)約1.9倍
いちばん多い月は、少ない月の何倍?エリアごとの家庭の使用量(低圧)北海道約2.2倍東北約2.2倍東京約1.8倍中部約2.0倍北陸約2.2倍関西約2.1倍中国約2.0倍四国約2.0倍九州約2.0倍沖縄約1.9倍資源エネルギー庁「電力調査統計」2024・2025年度の平均から計算

検針票に「前年同月」の欄があれば、去年の同じ月と比べられます。

比べるときは、1年分の合計を12で割った「月平均」を使うのが確実です。

このサイトのランキングやプランの記事も、月平均の使用量に、エリアごとの季節の増え方をかけて計算しています。

④請求額の内訳の見方

請求額は、主に次の5つの合計です。

項目中身見るポイント
基本料金(または最低料金)アンペアで決まる月の料金。最低料金のエリアは、最初の数kWhまでの料金使わない月もかかる
電力量料金使った量×単価。120kWhと300kWh(北海道は280kWh)をこえると、単価が上がる3段目の単価がいちばん高い
燃料費等調整額燃料の値段で、毎月変わる。マイナスの月もある規制料金には上限がある
再エネ発電促進賦課金使った量×国が決めた単価(今は1kWhあたり4円18銭)どの電力会社でも同じ
国の値引き国の電気・ガス料金支援がある月だけ支援が終わった月は、その分上がる

東京電力の従量電灯Bなら、電力量料金は1段目29円80銭、2段目36円40銭、3段目40円49銭です(1kWhあたり)。

使う量が多い家ほど、3段目の単価が安いプランに替えると差が出ます。

くわしい計算は、電気代の計算方法、燃料費調整額とはで説明しています。

検針票が届かないときの確かめ方

紙の検針票は、希望した人だけに届ける会社や、紙の発行に手数料がかかる会社があります。

届かないときは、今の電力会社のWeb明細(会員サービス)で、同じ内容を確かめられます。

エリア地域の電力会社Web明細・会員サービス
北海道北海道電力ほくでんエネモール
東北東北電力よりそうeねっと
東京東京電力エナジーパートナーくらしTEPCO web
中部中部電力ミライズカテエネ
北陸北陸電力ほくリンク
関西関西電力はぴeみる電
中国中国電力ぐっとずっと。クラブ
四国四国電力よんでんコンシェルジュ
九州九州電力My九電
沖縄沖縄電力おきでんmore-E
名前とリンク先は、各社の公式サイトで確認しました(2026-10-31)。九州電力の「キレイライフプラス」は、2025年9月30日に終わり、「My九電」に変わっています。

新電力と契約している場合は、その会社のマイページで確かめてください。

どうしても分からないときは、今の電力会社に問い合わせれば、契約の内容と使用量を教えてもらえます。

⑤の供給地点特定番号の探し方は、供給地点特定番号の調べ方にまとめました。

検針票の数字で、乗り換えるといくら変わるか確かめる

検針票の数字で、乗り換えを決めるまでこの記事の5つの数字の使い方1契約と使用量を見る①の契約の種類、②のアンペア、③の月の使用量2エリアのランキングで比べる同じ使用量で、どのプランが安いかを見る3番号を手元に置いて申し込む⑤のお客さま番号と供給地点特定番号

例として、月300kWh(アンペアの契約があるエリアは30A)で、過去1年にいちばん安かったプランを、エリアごとに並べました。

エリアいちばん安かったプラン地域電力との1年の差
北海道東京電力 スタンダードS(北海道エリア)年19,561円安い
東北TERASELでんき TERASEL東北B年4,002円安い
東京TERASELでんき 超TERASEL東京B年5,989円安い
中部東邦ガス ポイントでんきプラン年4,554円安い
北陸TERASELでんき TERASEL北陸B年3,885円安い
関西オクトパスエナジー グリーンオクトパス(関西エリア)年2,391円安い
中国TERASELでんき TERASEL中国A年4,994円安い
四国シンエナジー きほんプラン(四国エリア)年7,115円安い
九州TERASELでんき TERASEL九州B年3,989円安い
沖縄のむシリカ電力 従量電灯(沖縄エリア)年1,606円安い

期間は2025年11月〜2026年10月の12か月で、ポイント還元を含みます。

使用量が変われば、安いプランも変わります。

自分の使用量で比べるときは、エリア名のリンクから、ランキングで確かめてください。

よくある質問

Q. 「10月分」は、10月に使った電気ですか?

多くの場合、10月だけに使った電気ではありません。

電気料金は、前の月の検針日から、今月の検針日の前日までを1か月分として計算します。

例えば「10月分」なら、9月10日から10月9日までのように、2つの月にまたがった期間です。

検針日は契約ごとに違うので、検針票の「ご使用期間」で確かめてください。

Q. 急に使用量が増えたときは、どうすればいいですか?

まずは、前の月と去年の同じ月の使用量を比べてください。

季節で増えた分なのか、使い方が変わったのかを見分けられます。

原因の調べ方は、電気代が急に高い原因は?にまとめました。

Q. 検針票は、どのくらい取っておけばいいですか?

乗り換えを考えているなら、1年分あると安心です。

季節ごとの使用量が分かるので、月平均の使用量で比べられます。

まとめ

  • 乗り換えの前に見るのは、契約の種類・契約の大きさ・使用量・請求額と内訳・番号の5か所
  • 関西・中国・四国・沖縄の従量電灯には、アンペアの契約がない
  • 使用量は季節で大きく変わるので、1年分の月平均で比べる
  • 紙の検針票が届かないときは、今の電力会社のWeb明細で確かめる

あわせて読みたい記事


Web明細の名前:各社の公式サイト(2026-10-31確認)
紙の検針票の扱い:関西電力(希望した人だけに届ける)、北海道電力(書面のお知らせの廃止と、書面の発行の有料化)、中国電力(発行手数料)(2026-10-31確認)
「◯月分」の期間:四国電力「電気料金の算定期間・計算方法」、九州電力「電気料金の1か月分は、いつからいつまでですか?」(2026-10-31確認)
季節の倍率:資源エネルギー庁「電力調査統計」3-(2) 都道府県別電力需要実績(2024年度・2025年度)の低圧の電力需要量。年度ごとに年平均=1の倍率を出し、2年の平均をとった
料金の単価・アンペア:各地域電力の公表値(このサイトの料金データ)

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