東京電力 従量電灯Bの単価【11月改定】スタンダードSとの違いと、替えるべき家庭

東京電力 従量電灯Bの単価【11月改定】このままでいい家庭・替えるべき家庭

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検針票に「従量電灯B」とあれば、それは東京電力の標準のプランです。

電力会社を一度も変えていない家庭の多くが、このプランを契約しています。

【用語】従量電灯:地域の電力会社の標準的なプラン/A:契約の大きさ(アンペア)/kWh:使った電気の量/燃料費調整額:燃料の値段で毎月上下する料金

この記事の結論

  • 11月1日から単価が上がり、基本料金は40Aで1,568円24銭、300kWhを超えた分は1kWhあたり40円54銭になります。
  • 40A・月400kWhなら月約15,300円で、改定により月341円上がります。
  • 過去1年の実績では、同じ使い方で年11,198円安くなる電力会社がありました。

家族で暮らす家庭ほど、替えたときの差は大きくなります(月300kWh以上なら年5,000円以上)。

自分の使用量でいくら変わるかは、後半の「乗り換えたら安くなる?」で確かめられます。

目次

従量電灯Bの料金単価(2026年11月1日から)

基本料金(契約電流別)

基本料金は10Aあたり392円06銭。

契約電流基本料金
10A392円06銭
15A588円10銭
20A784円12銭
30A1,176円18銭
40A1,568円24銭
50A1,960円30銭
60A2,352円36銭

使用量がゼロでも、最低月額料金368円64銭がかかります。

電力量料金(3段階)

使用量単価
最初の120kWhまで29円85銭
120kWhを超え300kWhまで36円45銭
300kWhを超える分40円54銭

1段目と3段目の開きは、1kWhあたり10円69銭です。

電力量料金の平均単価は、使用量によってこう動きます。

  • 月150kWh → 1kWhあたり約31.17円
  • 月300kWh → 1kWhあたり約33.81円
  • 月500kWh → 1kWhあたり約36.50円

改定前と比べて、いくら上がった?

東京電力は、送配電の料金(託送料金)の見直しにあわせて、2026年11月1日から料金を改定します。

11月1日以降に使った分から新しい単価になり、12月分の料金から全面的に切り替わります。

項目10月まで11月から差
基本料金(40A)1,247円00銭1,568円24銭+321円24銭
最低月額料金328円08銭368円64銭+40円56銭
電力量料金(120kWhまで)29円80銭29円85銭+5銭
電力量料金(120〜300kWh)36円40銭36円45銭+5銭
電力量料金(300kWh超)40円49銭40円54銭+5銭

月300kWh・40Aなら、基本料金と電力量料金の合計で月336円、年4,032円の値上げです。

燃料費調整額と再エネ賦課金は、この改定とは別に毎月変わります。

このページの乗り換え試算では、11月分までは改定前の単価、12月分からは改定後の単価で計算しています。

改定後の単価の出典は、東京電力の公表資料です。

使用量別の電気代早見表

単価は11月改定後のもので、燃料費等調整単価は最新の2026年11月分の値を使っています。

燃料費等調整額と再エネ賦課金を含めた、実際の請求額に近い金額です。

契約電流150kWh200kWh250kWh300kWh400kWh500kWh
10A4,895円6,660円8,425円10,190円14,129円18,068円
15A5,091円6,856円8,621円10,386円14,325円18,264円
20A5,287円7,052円8,817円10,582円14,521円18,460円
30A5,679円7,444円9,209円10,974円14,913円18,852円
40A6,071円7,836円9,601円11,366円15,305円19,244円
50A6,463円8,228円9,993円11,758円15,697円19,636円
60A6,855円8,620円10,385円12,150円16,089円20,028円

契約電流と月の使用量は、検針票かWeb明細で確認できます。

燃料費等調整単価は毎月変わるため、この表の金額も毎月動きます。

世帯の目安は、月150kWhが一人暮らし、200kWhが1〜2人、400kWhが3〜4人、500kWh以上が4人以上です。

従量電灯Bの、月ごとの請求額40A・月平均300kWh(使用量は季節で増減、単位:千円)9.912月13.41月13.62月11.03月9.64月7.65月7.76月10.17月13.18月12.69月9.310月8.811月2025年12月分〜2026年11月分の実際の単価で計算

いちばん高い2月は13,634円、いちばん安い5月は7,595円でした。

同じ使い方でも、季節で請求額がこれだけ変わります。

従量電灯Bのメリット・デメリット

メリット:規制料金だけにある3つの安心

1. 燃料費調整に上限がある

上限は1kWhあたり7円88銭で、2026年11月分の単価は−5円33銭です。

今は上限まで余裕がありますが、2022年のように燃料が高騰したときに、電気代の上がり方を抑えてくれます。

2. 解約金がかからない

いつやめても、解約金や違約金はかかりません。

ほかの会社を試して、合わなければ別の会社に移ることも気軽にできます。

3. 料金の仕組みが国のチェックを受けている

単価や条件を変えるときは、国への申請や届出が必要です。

料金の計算方法も公開されていて、だれでも確かめられます。

デメリット:使うほど単価が上がる

300kWhを超えた分は1kWhあたり40円54銭で、最初の120kWhまでより10円69銭高くなります。

月500kWh使う家庭では、電力量料金の約44%がこの高い単価の分です。

ポイント還元や、ガス・携帯とのセット割もありません。

使用量の多い家庭ほど、ほかの会社と比べて差がつきやすくなります。

反対に、月300kWhを超えない家庭なら、この弱点の影響はあまり大きくありません。

燃料や電力市場の値上がりに強い?

従量電灯Bの値上がりへの強さは、4段階のうち強いほうから2番目です。

燃料や市場の値上がりへの強さ従量電灯B1単価が固定2燃料費調整上限あり3燃料費調整上限なし4A市場連動毎月の調整費4B市場連動30分ごと← 値上がりに強い弱い →4Aと4Bは同じ段階で、市場の価格の反映のしかたがちがいます
強さ料金のしくみ値上がりのとき
1単価が固定契約の期間中は、燃料や市場の価格が上がっても単価が変わりません
2(このプラン)燃料費調整・上限あり燃料の価格に合わせて上がりますが、上限で止まります
3燃料費調整・上限なし燃料の価格に合わせて、3〜5か月遅れで上がります
4A市場連動・毎月の調整費電力市場の1か月の平均価格から決まる調整費が、その月か1か月遅れで電気代に乗ります
4B市場連動・30分ごと30分ごとの市場価格が、そのまま電気の代金になります。遅れがなく、使う時間帯で金額が変わります

従量電灯Bの燃料費調整額には、上限があります。

燃料の価格が大きく上がった時期でも、上限より上には上がりません。

これからの見通し

燃料費調整額は、12月分も上がる見込みです。

燃料費調整額は、3〜5か月前の燃料の輸入価格で決まります。

11月分までは各社が発表ずみで、12月分は、もとになる輸入価格のうち2か月分がすでに分かっています。

輸入価格5月6月7月8月
LNG(1tあたり)98,980円92,100円109,330円117,870円
石炭(1tあたり)25,120円25,920円26,560円26,080円
原油(1klあたり)114,080円117,680円116,380円102,690円

輸入価格は、財務省の通関統計(新電力ネットの集計、2026-10-21確認)の数字です。燃料費調整の式は会社ごとに違うため、向きの目安としてご覧ください。

それより先の月は、まだ輸入されていない燃料の価格で決まるため、予想していません。

燃料がさらに上がっても、従量電灯Bの燃料費調整額は上限より上には上がりません。

上限や固定のあるプランには、燃料が安い時期は割高になりやすいという面もあるので、覚えておきましょう。

燃料や市場の価格が下がっている時期は、3や4のプランが有利になります。

燃料費調整額のしくみは、燃料費調整額とは?で説明しています。

乗り換えたら安くなる?

2025年12月〜2026年11月の実際の単価で試算しました。

比較相手は、同じ条件でこのエリアで最も安かったプランです。

※冒頭で示した最新月1か月分の請求額とは違い、こちらは燃料費調整額などの変動を含めた「過去1年間の平均月額」で比べています。

40A・月400kWhの場合

プラン平均月額(割引・ポイント込み)年額換算料金だけの年額
東京電力 従量電灯B14,230円170,762円170,762円
TERASELでんき 超TERASEL東京B13,297円159,564円160,267円

TERASELでんきのほうが年間11,198円(月あたり933円)安いという結果でした。

「料金だけ」は、割引やポイント還元を受けなかった場合の金額です。

料金だけで比べると、TERASELでんきのほうが年間10,494円安くなります。

使用量を変えて比べると

月の使用量を変えて、他社で最も安かったプランと1年分の金額を比べました。

月の使用量従量電灯B他社で最も安かったプラン安いほう
200kWh(30A)81,894円78,965円
(TERASELでんき TERASEL東京B)
TERASELでんき(年2,929円)
300kWh(40A)127,007円120,997円
(TERASELでんき 超TERASEL東京B)
TERASELでんき(年6,010円)
500kWh(50A)219,446円202,291円
(TERASELでんき 超TERASEL東京B)
TERASELでんき(年17,156円)

金額は年額で、過去12か月の実績で計算しています。

どの使用量でも、TERASELでんきのほうが安い結果でした。

使う時間帯によっても、結論は動きます。

エリア内の他のプランを含めた順位と、自分の条件での試算は東京エリアの電力会社ランキングにまとめました。

東京電力の従量電灯Bより、年1,000円以上安かった会社です(上の条件と同じ使い方)。

順位会社とプラン東京電力より
1位TERASELでんき 超TERASEL東京B年11,198円安い
2位ミツウロコでんき 従量電灯B(東京エリア)年9,690円安い
3位CDエナジー ベーシックでんきB年9,559円安い

初めて申し込む人は、1年目がもっと安くなる

初めて申し込む人向けの特典をこみにすると、1年目の順位が変わります。

東京電力の従量電灯Bのままと比べた、1年の差です(40A・月400kWh)。

順位会社とプラン1年目(特典こみ)2年目から
1位ソフトバンクでんき おうちでんき(東京エリア)年17,530円安い東京電力とほぼ同じ料金
2位ミツウロコでんき 従量電灯B(東京エリア)年14,395円安い年9,690円安い
3位TERASELでんき 超TERASEL東京B年13,198円安い年11,198円安い

1年目だけ安くしたいならソフトバンクでんき、2年目からも安さを重視するならTERASELでんき、という選び方になります。

ソフトバンクでんきは、安くなるのが1年目の特典の分だけです。

2年目からは、東京電力の従量電灯Bとほぼ同じ料金になります。

  • ソフトバンクでんき:初月の電気代が無料で、その翌月から3か月は毎月最大1,100円引きです。
    Webで申し込む、初めての人が対象で、1年未満で解約すると3,000円かかります。
    東京エリアのおうちでんき(T)は2年契約なので、24か月目の末日までの解約には、契約解除料5,000円と解約事務手数料550円も必要です。
  • ミツウロコでんき:基本料金が3か月無料になります(2027年1月1日まで)。
  • TERASELでんき:2,000円分の特典がもらえます。
    使い始めた月から数えて4か月目にも使っていると、受け取れます。
初月無料は「使い始めた日から最初の検針日の前日まで」なので、始める日によっては1か月に満たないことがあります。ほかの会社の期間限定のキャンペーンは含めていません。

ソフトバンクでんきの料金を、公式サイトで見る

TERASELでんきの料金を、公式サイトで見る

乗り換えるときの手間と不安

乗り換えをためらう理由は、金額よりも「面倒そう」「何かあったら怖い」という気持ちかもしれません。

実際の手間とリスクは、思っているより小さいものです。

  • 申し込みはネットで完結:多くの会社はWebで申し込めます。検針票が手元にあれば、10分ほどで終わります。
  • 今の会社への連絡は不要:東京電力の解約手続きは、新しい会社が代わりに行います。
  • 工事は原則なし:スマートメーターが付いていれば工事はありません。付いていない場合も、メーターの交換は無料で、立ち会いは原則いりません。
  • 停電しない・品質も同じ:電気を届ける電線は今までと同じです。停電のしやすさも変わりません。
  • 従量電灯Bの解約金はゼロ:やめるときの費用はかかりません。新しい会社の解約金だけ、申し込む前に確かめておきましょう。

東京電力のほかのプランとの違い

同じ会社で選べるプランです。

違いをひとことでまとめました。

  • プレミアムS:400kWhまで定額13,847円63銭、月392kWh以上なら従量電灯Bより安い
  • スタンダードS:単価は従量電灯Bと同じで燃調の上限だけがない

どのプランが自分に合うかは、東京電力 プラン比較で比べています。

電気代の計算方法|40A・月300kWhの計算例

請求額 = 基本料金 + 電力量料金 + 燃料費等調整額 + 再エネ賦課金

項目計算金額
基本料金(40A)—1,568円
電力量料金1段目120kWh × 29円85銭3,582円
電力量料金2段目180kWh × 36円45銭6,561円
燃料費等調整額300kWh × −5円33銭-1,599円
再エネ賦課金300kWh × 4円18銭1,254円
請求額—11,366円

2026年11月分の燃料費等調整単価は−5円33銭/kWh。

マイナスなので、この月は1,599円が請求額から差し引かれています。

再エネ賦課金は全国一律で、4円18銭。

燃料費等調整額と再エネ賦課金の仕組みは、電気代の計算方法で解説しています。

※本記事では、国が実施する電気・ガス料金支援による値引きを含まない単価を使用しています。この値引きは全電力会社に一律で適用されるため、プランの比較材料にはなりません。

まとめ:このままでいい家庭・替えるべき家庭

このままでいい家庭

  • 月の使用量が300kWhより少なく、替えても差が小さい家庭
  • 燃料が高騰したときの上限の安心を、いちばん大事にしたい家庭
  • 電力会社の手続きを、できるだけしたくない家庭

替えるべき家庭

  • 月300kWh以上使う家庭(年5,000円以上安くなる会社がある)
  • 月300kWhを超えて使う月が多い家庭
  • ポイントや、ガス・携帯とのセット割を使える家庭

迷ったら、まずは検針票で1年分の使用量を確かめてみてください。

東京電力の従量電灯Bは解約金がかからないので、ほかの会社を試すハードルは高くありません。

ソフトバンクでんきの料金を、公式サイトで見る

TERASELでんきの料金を、公式サイトで見る

ほかの会社もふくめた順位は、東京エリアの電力会社ランキングで確かめられます。

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電気代の基礎知識


単価の出典:東京電力「従量電灯B」(2026-09-16確認)
燃料費等調整単価:2026年11月分/−5円33銭(国の値引き前)
燃料費調整単価の上限:7円88銭/kWh
再エネ賦課金:4円18銭
乗り換え試算の対象期間:2025-12〜2026-11(12か月の実績)
使用量の季節の増減:月平均の使用量に、エリアごとの月別の倍率(資源エネルギー庁「電力調査統計」の低圧の月別電力量、2024・2025年度の平均)をかけて、月ごとの請求額を計算
更新ルール:単価表は改定時のみ。燃料費等調整単価と乗り換え試算は月1回更新

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