北陸電力 従量電灯Bの単価|規制料金だけにある3つの安心と1つの弱点

北陸電力 従量電灯Bの単価|規制料金だけにある3つの安心と1つの弱点

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検針票に「従量電灯B」とあれば、それは北陸電力の標準のプランです。

電力会社を一度も変えていない家庭の多くが、このプランを契約しています。

【用語】従量電灯:地域の電力会社の標準的なプラン/A:契約の大きさ(アンペア)/kWh:使った電気の量/燃料費調整額:燃料の値段で毎月上下する料金

この記事の結論

  • 基本料金は40Aで1,210円00銭、300kWhを超えた分は1kWhあたり36円46銭です。
  • 40A・月400kWhなら、月約14,000円です。
  • 過去1年の実績では、同じ使い方で年5,333円安くなる電力会社がありました。

家族で暮らす家庭ほど、替えたときの差は大きくなります(月400kWh以上なら年5,000円以上)。

自分の使用量でいくら変わるかは、後半の「乗り換えたら安くなる?」で確かめられます。

目次

従量電灯Bの料金単価表

基本料金(契約電流別)

基本料金は10Aあたり302円50銭。

契約電流基本料金
10A302円50銭
15A453円75銭
20A605円00銭
30A907円50銭
40A1,210円00銭
50A1,512円50銭
60A1,815円00銭

使用量がゼロでも、最低月額料金302円50銭がかかります。

電力量料金(3段階)

使用量単価
最初の120kWhまで30円86銭
120kWhを超え300kWhまで34円75銭
300kWhを超える分36円46銭

1段目と3段目の開きは、1kWhあたり5円60銭です。

電力量料金の平均単価は、使用量によってこう動きます。

  • 月150kWh → 1kWhあたり約31.64円
  • 月300kWh → 1kWhあたり約33.19円
  • 月500kWh → 1kWhあたり約34.50円

使用量別の電気代早見表

燃料費等調整額と再エネ賦課金を含めた、実際の請求額に近い金額です。

契約電流150kWh200kWh250kWh300kWh400kWh500kWh
10A4,747円6,384円8,021円9,658円13,103円16,548円
15A4,898円6,535円8,172円9,809円13,254円16,699円
20A5,049円6,686円8,323円9,960円13,405円16,850円
30A5,352円6,989円8,626円10,263円13,708円17,153円
40A5,654円7,291円8,928円10,565円14,010円17,455円
50A5,957円7,594円9,231円10,868円14,313円17,758円
60A6,259円7,896円9,533円11,170円14,615円18,060円

契約電流と月の使用量は、検針票かWeb明細で確認できます。

燃料費等調整単価は毎月変わるため、この表の金額も毎月動きます。

世帯の目安は、月150kWhが一人暮らし、200kWhが1〜2人、400kWhが3〜4人、500kWh以上が4人以上です。

従量電灯Bの、月ごとの請求額40A・月平均300kWh(使用量は季節で増減、単位:千円)10.412月15.11月14.32月12.13月9.94月8.05月7.46月8.67月10.48月9.89月8.010月8.411月2025年12月分〜2026年11月分の実際の単価で計算

いちばん高い1月は15,111円、いちばん安い6月は7,366円でした。

同じ使い方でも、季節で請求額がこれだけ変わります。

従量電灯Bのメリット・デメリット

メリット:規制料金だけにある3つの安心

1. 燃料費調整に上限がある

上限は1kWhあたり6円58銭で、2026年11月分の単価は−6円19銭です。

今は上限まで余裕がありますが、2022年のように燃料が高騰したときに、電気代の上がり方を抑えてくれます。

2. 解約金がかからない

いつやめても、解約金や違約金はかかりません。

ほかの会社を試して、合わなければ別の会社に移ることも気軽にできます。

3. 料金の仕組みが国のチェックを受けている

単価や条件を変えるときは、国への申請や届出が必要です。

料金の計算方法も公開されていて、だれでも確かめられます。

デメリット:使うほど単価が上がる

300kWhを超えた分は1kWhあたり36円46銭で、最初の120kWhまでより5円60銭高くなります。

月500kWh使う家庭では、電力量料金の約42%がこの高い単価の分です。

ポイント還元や、ガス・携帯とのセット割もありません。

使用量の多い家庭ほど、ほかの会社と比べて差がつきやすくなります。

反対に、月300kWhを超えない家庭なら、この弱点の影響はあまり大きくありません。

燃料や電力市場の値上がりに強い?

従量電灯Bの値上がりへの強さは、4段階のうち強いほうから2番目です。

燃料や市場の値上がりへの強さ従量電灯B1単価が固定2燃料費調整上限あり3燃料費調整上限なし4A市場連動毎月の調整費4B市場連動30分ごと← 値上がりに強い弱い →4Aと4Bは同じ段階で、市場の価格の反映のしかたがちがいます
強さ料金のしくみ値上がりのとき
1単価が固定契約の期間中は、燃料や市場の価格が上がっても単価が変わりません
2(このプラン)燃料費調整・上限あり燃料の価格に合わせて上がりますが、上限で止まります
3燃料費調整・上限なし燃料の価格に合わせて、3〜5か月遅れで上がります
4A市場連動・毎月の調整費電力市場の1か月の平均価格から決まる調整費が、その月か1か月遅れで電気代に乗ります
4B市場連動・30分ごと30分ごとの市場価格が、そのまま電気の代金になります。遅れがなく、使う時間帯で金額が変わります

従量電灯Bの燃料費調整額には、上限があります。

燃料の価格が大きく上がった時期でも、上限より上には上がりません。

これからの見通し

燃料費調整額は、12月分も上がる見込みです。

燃料費調整額は、3〜5か月前の燃料の輸入価格で決まります。

11月分までは各社が発表ずみで、12月分は、もとになる輸入価格のうち2か月分がすでに分かっています。

輸入価格5月6月7月8月
LNG(1tあたり)98,980円92,100円109,330円117,870円
石炭(1tあたり)25,120円25,920円26,560円26,080円
原油(1klあたり)114,080円117,680円116,380円102,690円

輸入価格は、財務省の通関統計(新電力ネットの集計、2026-10-21確認)の数字です。燃料費調整の式は会社ごとに違うため、向きの目安としてご覧ください。

それより先の月は、まだ輸入されていない燃料の価格で決まるため、予想していません。

燃料がさらに上がっても、従量電灯Bの燃料費調整額は上限より上には上がりません。

上限や固定のあるプランには、燃料が安い時期は割高になりやすいという面もあるので、覚えておきましょう。

燃料や市場の価格が下がっている時期は、3や4のプランが有利になります。

燃料費調整額のしくみは、燃料費調整額とは?で説明しています。

乗り換えたら安くなる?

2025年12月〜2026年11月の実際の単価で試算しました。

比較相手は、同じ条件でこのエリアで最も安かったプランです。

※冒頭で示した最新月1か月分の請求額とは違い、こちらは燃料費調整額などの変動を含めた「過去1年間の平均月額」で比べています。

40A・月400kWhの場合

プラン平均月額(割引・ポイント込み)年額換算料金だけの年額
北陸電力 従量電灯B13,451円161,413円161,413円
TERASELでんき 超TERASEL北陸B13,007円156,080円156,766円

TERASELでんきのほうが年間5,333円(月あたり444円)安いという結果でした。

「料金だけ」は、割引やポイント還元を受けなかった場合の金額です。

料金だけで比べると、TERASELでんきのほうが年間4,647円安くなります。

使用量を変えて比べると

月の使用量を変えて、他社で最も安かったプランと1年分の金額を比べました。

月の使用量従量電灯B他社で最も安かったプラン安いほう
200kWh(30A)80,453円77,834円
(TERASELでんき TERASEL北陸B)
TERASELでんき(年2,620円)
300kWh(40A)122,334円118,313円
(TERASELでんき TERASEL北陸B)
TERASELでんき(年4,021円)
500kWh(50A)204,621円196,369円
(エネワンでんき エネワンバリュー(北陸エリア))
エネワンでんき(年8,251円)

金額は年額で、過去12か月の実績で計算しています。

どの使用量でも、ほかの会社のほうが安い結果でした。

使う時間帯によっても、結論は動きます。

エリア内の他のプランを含めた順位と、自分の条件での試算は北陸エリアの電力会社ランキングにまとめました。

北陸電力の従量電灯Bより、年1,000円以上安かった会社です(上の条件と同じ使い方)。

順位会社とプラン北陸電力より
1位TERASELでんき 超TERASEL北陸B年5,333円安い
2位エネワンでんき エネワンバリュー(北陸エリア)年4,593円安い
3位ENEOSでんき 北陸Vプラン年4,236円安い

初めて申し込む人は、1年目がもっと安くなる

初めて申し込む人向けの特典をこみにすると、1年目の順位が変わります。

北陸電力の従量電灯Bのままと比べた、1年の差です(40A・月400kWh)。

順位会社とプラン1年目(特典こみ)2年目から
1位エネワンでんき エネワンバリュー(北陸エリア)年8,091円安い年4,593円安い
2位ミツウロコでんき 従量電灯B(北陸エリア)年7,599円安い年3,969円安い
3位TERASELでんき 超TERASEL北陸B年7,333円安い年5,333円安い

1年目だけ安くしたいならエネワンでんき、2年目からも安さを重視するならTERASELでんき、という選び方になります。

  • エネワンでんき:基本料金が6か月半額になります。
    2026年12月13日までの申し込みが条件で、1年未満で解約すると清算金がかかります。
  • ミツウロコでんき:基本料金が3か月無料になります(2027年1月1日まで)。
  • TERASELでんき:2,000円分の特典がもらえます。
    使い始めた月から数えて4か月目にも使っていると、受け取れます。
ほかの会社の期間限定のキャンペーンは含めていません。

エネワンでんきの料金を、公式サイトで見る

TERASELでんきの料金を、公式サイトで見る

初めての特典をこみにすると、北陸電力よりこれだけ安い

北陸エリアでは、エネワンでんきとTERASELでんきの2社が、初めて申し込む人向けの特典をこみにすると、とくに安くなります。

北陸電力のままと比べた、1年の差です。

使い方エネワンでんき(基本料金6か月半額)TERASELでんき(2,000円分の特典)
1〜2人暮らし(月200kWh)1年目 年3,339円安い
2年目から 北陸電力とほぼ同じ料金
1年目 年4,620円安い
2年目から 年2,620円安い
3〜4人家族(月400kWh)1年目 年8,091円安い
2年目から 年4,593円安い
1年目 年7,333円安い
2年目から 年5,333円安い
5人以上(月700kWh)1年目 年21,002円安い
2年目から 年16,629円安い
1年目 年15,300円安い
2年目から 年13,300円安い

どちらを選んでも、北陸電力のままより安くなります。

選び分けの目安は、次のとおりです。

  • エネワンでんきが向いている家:1年目をいちばん安くしたい/ガスワン(サイサン)のガスを使っている/Pontaポイントをためている
  • TERASELでんきが向いている家:2年目以降も安さを重視したい/楽天ポイントをためている/一人暮らしや二人暮らし

エネワンでんきは2026年12月13日までの申し込みが条件で、1年未満で解約すると清算金がかかります。

TERASELでんきは、使い始めた月から数えて4か月目にも使っていると、特典を受け取れます。

半額の分は12月から使う新しい基本料金で、2年目からは特典なしの過去12か月の実績で計算しています。ほかの会社の期間限定のキャンペーンは含めていません。

乗り換えるときの手間と不安

乗り換えをためらう理由は、金額よりも「面倒そう」「何かあったら怖い」という気持ちかもしれません。

実際の手間とリスクは、思っているより小さいものです。

  • 申し込みはネットで完結:多くの会社はWebで申し込めます。検針票が手元にあれば、10分ほどで終わります。
  • 今の会社への連絡は不要:北陸電力の解約手続きは、新しい会社が代わりに行います。
  • 工事は原則なし:スマートメーターが付いていれば工事はありません。付いていない場合も、メーターの交換は無料で、立ち会いは原則いりません。
  • 停電しない・品質も同じ:電気を届ける電線は今までと同じです。停電のしやすさも変わりません。
  • 従量電灯Bの解約金はゼロ:やめるときの費用はかかりません。新しい会社の解約金だけ、申し込む前に確かめておきましょう。

北陸電力のほかのプランとの違い

同じ会社で選べるプランです。

違いをひとことでまとめました。

どのプランが自分に合うかは、北陸電力 プラン比較で比べています。

電気代の計算方法|40A・月300kWhの計算例

請求額 = 基本料金 + 電力量料金 + 燃料費等調整額 + 再エネ賦課金

項目計算金額
基本料金(40A)—1,210円
電力量料金1段目120kWh × 30円86銭3,703円
電力量料金2段目180kWh × 34円75銭6,255円
燃料費等調整額300kWh × −6円19銭-1,857円
再エネ賦課金300kWh × 4円18銭1,254円
請求額—10,565円

2026年11月分の燃料費等調整単価は−6円19銭/kWh。

マイナスなので、この月は1,857円が請求額から差し引かれています。

再エネ賦課金は全国一律で、4円18銭。

燃料費等調整額と再エネ賦課金の仕組みは、電気代の計算方法で解説しています。

※本記事では、国が実施する電気・ガス料金支援による値引きを含まない単価を使用しています。この値引きは全電力会社に一律で適用されるため、プランの比較材料にはなりません。

まとめ:このままでいい家庭・替えるべき家庭

このままでいい家庭

  • 月の使用量が400kWhより少なく、替えても差が小さい家庭
  • 燃料が高騰したときの上限の安心を、いちばん大事にしたい家庭
  • 電力会社の手続きを、できるだけしたくない家庭

替えるべき家庭

  • 月400kWh以上使う家庭(年5,000円以上安くなる会社がある)
  • 月300kWhを超えて使う月が多い家庭
  • ポイントや、ガス・携帯とのセット割を使える家庭

迷ったら、まずは検針票で1年分の使用量を確かめてみてください。

北陸電力の従量電灯Bは解約金がかからないので、ほかの会社を試すハードルは高くありません。

エネワンでんきの料金を、公式サイトで見る

TERASELでんきの料金を、公式サイトで見る

ほかの会社もふくめた順位は、北陸エリアの電力会社ランキングで確かめられます。

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電気代の基礎知識


単価の出典:北陸電力「従量電灯B」(2026-09-16確認)
燃料費等調整単価:2026年11月分/−6円19銭(国の値引き前)
燃料費調整単価の上限:6円58銭/kWh
再エネ賦課金:4円18銭
乗り換え試算の対象期間:2025-12〜2026-11(12か月の実績)
使用量の季節の増減:月平均の使用量に、エリアごとの月別の倍率(資源エネルギー庁「電力調査統計」の低圧の月別電力量、2024・2025年度の平均)をかけて、月ごとの請求額を計算
更新ルール:単価表は改定時のみ。燃料費等調整単価と乗り換え試算は月1回更新

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