本ページはプロモーション(広告)を含みます。
検針票に「従量電灯B」とあれば、それは九州電力の標準のプランです。
電力会社を一度も変えていない家庭の多くが、このプランを契約しています。
【用語】従量電灯:地域の電力会社の標準的なプラン/A:契約の大きさ(アンペア)/kWh:使った電気の量/燃料費調整額:燃料の値段で毎月上下する料金この記事の結論
- 11月1日から単価が上がり、基本料金は40Aで1,766円76銭、300kWhを超えた分は1kWhあたり26円93銭になります。
- 40A・月400kWhなら月約13,400円で、改定により月486円上がります。
- 過去1年の実績では、同じ使い方で年6,718円安くなる電力会社がありました。
家族で暮らす家庭ほど、替えたときの差は大きくなります(月400kWh以上なら年5,000円以上)。
自分の使用量でいくら変わるかは、後半の「乗り換えたら安くなる?」で確かめられます。
従量電灯Bの料金単価(2026年11月1日から)
基本料金(契約電流別)
基本料金は10Aあたり441円69銭。
| 契約電流 | 基本料金 |
|---|---|
| 10A | 441円69銭 |
| 15A | 662円54銭 |
| 20A | 883円38銭 |
| 30A | 1,325円07銭 |
| 40A | 1,766円76銭 |
| 50A | 2,208円45銭 |
| 60A | 2,650円14銭 |
使用量がゼロでも、最低月額料金397円58銭がかかります。
電力量料金(3段階)
| 使用量 | 単価 |
|---|---|
| 最初の120kWhまで | 18円33銭 |
| 120kWhを超え300kWhまで | 23円93銭 |
| 300kWhを超える分 | 26円93銭 |
1段目と3段目の開きは、1kWhあたり8円60銭です。
電力量料金の平均単価は、使用量によってこう動きます。
- 月150kWh → 1kWhあたり約19.45円
- 月300kWh → 1kWhあたり約21.69円
- 月500kWh → 1kWhあたり約23.79円
改定前と比べて、いくら上がった?
九州電力は、送配電の料金(託送料金)の見直しにあわせて、2026年11月1日から料金を改定します。
11月1日以降に使った分から新しい単価になり、12月分の料金から全面的に切り替わります。
| 項目 | 10月まで | 11月から | 差 |
|---|---|---|---|
| 基本料金(40A) | 1,264円96銭 | 1,766円76銭 | +501円80銭 |
| 最低月額料金 | 335円34銭 | 397円58銭 | +62円24銭 |
| 電力量料金(120kWhまで) | 18円37銭 | 18円33銭 | −4銭 |
| 電力量料金(120〜300kWh) | 23円97銭 | 23円93銭 | −4銭 |
| 電力量料金(300kWh超) | 26円97銭 | 26円93銭 | −4銭 |
月300kWh・40Aなら、基本料金と電力量料金の合計で月490円、年5,880円の値上げです。
燃料費調整額と再エネ賦課金は、この改定とは別に毎月変わります。
このページの乗り換え試算では、11月分までは改定前の単価、12月分からは改定後の単価で計算しています。
改定後の単価の出典は、九州電力の公表資料です。
使用量別の電気代早見表
単価は11月改定後のもので、燃料費等調整単価は最新の2026年11月分の値を使っています。
燃料費等調整額と再エネ賦課金を含めた、実際の請求額に近い金額です。
| 契約電流 | 150kWh | 200kWh | 250kWh | 300kWh | 400kWh | 500kWh |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 10A | 4,280円 | 5,784円 | 7,287円 | 8,791円 | 12,098円 | 15,405円 |
| 15A | 4,501円 | 6,005円 | 7,508円 | 9,012円 | 12,319円 | 15,626円 |
| 20A | 4,722円 | 6,225円 | 7,729円 | 9,232円 | 12,539円 | 15,846円 |
| 30A | 5,164円 | 6,667円 | 8,171円 | 9,674円 | 12,981円 | 16,288円 |
| 40A | 5,605円 | 7,109円 | 8,612円 | 10,116円 | 13,423円 | 16,730円 |
| 50A | 6,047円 | 7,550円 | 9,054円 | 10,557円 | 13,864円 | 17,171円 |
| 60A | 6,489円 | 7,992円 | 9,496円 | 10,999円 | 14,306円 | 17,613円 |
契約電流と月の使用量は、検針票かWeb明細で確認できます。
燃料費等調整単価は毎月変わるため、この表の金額も毎月動きます。
世帯の目安は、月150kWhが一人暮らし、200kWhが1〜2人、400kWhが3〜4人、500kWh以上が4人以上です。
いちばん高い1月は13,261円、いちばん安い6月は6,779円でした。
同じ使い方でも、季節で請求額がこれだけ変わります。
従量電灯Bのメリット・デメリット
メリット:規制料金だけにある3つの安心
1. 燃料費調整に上限がある
今は燃料費調整単価が上限の1円86銭に届いていて、上限のない自由料金より安く抑えられています。
2026年11月分は、上限のない計算なら2円63銭でした。
2. 解約金がかからない
いつやめても、解約金や違約金はかかりません。
ほかの会社を試して、合わなければ別の会社に移ることも気軽にできます。
3. 料金の仕組みが国のチェックを受けている
単価や条件を変えるときは、国への申請や届出が必要です。
料金の計算方法も公開されていて、だれでも確かめられます。
デメリット:使うほど単価が上がる
300kWhを超えた分は1kWhあたり26円93銭で、最初の120kWhまでより8円60銭高くなります。
月500kWh使う家庭では、電力量料金の約45%がこの高い単価の分です。
ポイント還元や、ガス・携帯とのセット割もありません。
使用量の多い家庭ほど、ほかの会社と比べて差がつきやすくなります。
反対に、月300kWhを超えない家庭なら、この弱点の影響はあまり大きくありません。
燃料や電力市場の値上がりに強い?
従量電灯Bの値上がりへの強さは、4段階のうち強いほうから2番目です。
| 強さ | 料金のしくみ | 値上がりのとき |
|---|---|---|
| 1 | 単価が固定 | 契約の期間中は、燃料や市場の価格が上がっても単価が変わりません |
| 2(このプラン) | 燃料費調整・上限あり | 燃料の価格に合わせて上がりますが、上限で止まります |
| 3 | 燃料費調整・上限なし | 燃料の価格に合わせて、3〜5か月遅れで上がります |
| 4A | 市場連動・毎月の調整費 | 電力市場の1か月の平均価格から決まる調整費が、その月か1か月遅れで電気代に乗ります |
| 4B | 市場連動・30分ごと | 30分ごとの市場価格が、そのまま電気の代金になります。遅れがなく、使う時間帯で金額が変わります |
従量電灯Bの燃料費調整額には、上限があります。
燃料の価格が大きく上がった時期でも、上限より上には上がりません。
これからの見通し
燃料費調整額は、12月分も上がる見込みです。
燃料費調整額は、3〜5か月前の燃料の輸入価格で決まります。
11月分までは各社が発表ずみで、12月分は、もとになる輸入価格のうち2か月分がすでに分かっています。
| 輸入価格 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 |
|---|---|---|---|---|
| LNG(1tあたり) | 98,980円 | 92,100円 | 109,330円 | 117,870円 |
| 石炭(1tあたり) | 25,120円 | 25,920円 | 26,560円 | 26,080円 |
| 原油(1klあたり) | 114,080円 | 117,680円 | 116,380円 | 102,690円 |
輸入価格は、財務省の通関統計(新電力ネットの集計、2026-10-21確認)の数字です。燃料費調整の式は会社ごとに違うため、向きの目安としてご覧ください。
それより先の月は、まだ輸入されていない燃料の価格で決まるため、予想していません。
燃料がさらに上がっても、従量電灯Bの燃料費調整額は上限より上には上がりません。
上限や固定のあるプランには、燃料が安い時期は割高になりやすいという面もあるので、覚えておきましょう。
燃料や市場の価格が下がっている時期は、3や4のプランが有利になります。
燃料費調整額のしくみは、燃料費調整額とは?で説明しています。
乗り換えたら安くなる?
2025年12月〜2026年11月の実際の単価で試算しました。
比較相手は、同じ条件でこのエリアで最も安かったプランです。
※冒頭で示した最新月1か月分の請求額とは違い、こちらは燃料費調整額などの変動を含めた「過去1年間の平均月額」で比べています。
40A・月400kWhの場合
| プラン | 平均月額(割引・ポイント込み) | 年額換算 | 料金だけの年額 |
|---|---|---|---|
| 九州電力 従量電灯B | 12,621円 | 151,453円 | 152,113円 |
| ミツウロコでんき 従量電灯B(九州エリア) | 12,061円 | 144,736円 | 144,736円 |
ミツウロコでんきのほうが年間6,718円(月あたり560円)安いという結果でした。
「料金だけ」は、割引やポイント還元を受けなかった場合の金額です。
料金だけで比べると、ミツウロコでんきのほうが年間7,378円安くなります。
使用量を変えて比べると
月の使用量を変えて、他社で最も安かったプランと1年分の金額を比べました。
| 月の使用量 | 従量電灯B | 他社で最も安かったプラン | 安いほう |
|---|---|---|---|
| 200kWh(30A) | 73,320円 | 70,971円 (TERASELでんき TERASEL九州B) | TERASELでんき(年2,349円) |
| 300kWh(40A) | 113,471円 | 109,441円 (TERASELでんき TERASEL九州B) | TERASELでんき(年4,030円) |
| 500kWh(50A) | 194,142円 | 184,243円 (ミツウロコでんき 従量電灯B(九州エリア)) | ミツウロコでんき(年9,899円) |
金額は年額で、過去12か月の実績で計算しています。
どの使用量でも、ほかの会社のほうが安い結果でした。
使う時間帯によっても、結論は動きます。
エリア内の他のプランを含めた順位と、自分の条件での試算は九州エリアの電力会社ランキングにまとめました。
九州電力の従量電灯Bより、年1,000円以上安かった会社です(上の条件と同じ使い方)。
| 順位 | 会社とプラン | 九州電力より |
|---|---|---|
| 1位 | ミツウロコでんき 従量電灯B(九州エリア) | 年6,718円安い |
| 2位 | TERASELでんき TERASEL九州B | 年5,607円安い |
| 3位 | コスモでんきスタンダード | 年4,350円安い |
初めて申し込む人は、1年目がもっと安くなる
初めて申し込む人向けの特典をこみにすると、1年目の順位が変わります。
九州電力の従量電灯Bのままと比べた、1年の差です(40A・月400kWh)。
| 順位 | 会社とプラン | 1年目(特典こみ) | 2年目から |
|---|---|---|---|
| 1位 | ミツウロコでんき 従量電灯B(九州エリア) | 年12,018円安い | 年6,718円安い |
| 2位 | TERASELでんき TERASEL九州B | 年7,607円安い | 年5,607円安い |
| 3位 | エネワンでんき エネワンバリュー(九州エリア) | 年7,359円安い | 年2,232円安い |
ミツウロコでんきは、1年目も2年目からも、この3社の中でいちばん安くなります。
- ミツウロコでんき:基本料金が3か月無料になります(2027年1月1日まで)。
- TERASELでんき:2,000円分の特典がもらえます。
使い始めた月から数えて4か月目にも使っていると、受け取れます。 - エネワンでんき:基本料金が6か月半額になります。
2026年12月13日までの申し込みが条件で、1年未満で解約すると清算金がかかります。
初めての特典をこみにすると、九州電力よりこれだけ安い
九州エリアでは、エネワンでんきとTERASELでんきの2社が、初めて申し込む人向けの特典をこみにすると、とくに安くなります。
九州電力のままと比べた、1年の差です。
| 使い方 | エネワンでんき(基本料金6か月半額) | TERASELでんき(2,000円分の特典) |
|---|---|---|
| 1〜2人暮らし(月200kWh) | 1年目 年3,659円安い 2年目から 九州電力とほぼ同じ料金 | 1年目 年4,349円安い 2年目から 年2,349円安い |
| 3〜4人家族(月400kWh) | 1年目 年7,359円安い 2年目から 年2,232円安い | 1年目 年7,607円安い 2年目から 年5,607円安い |
| 5人以上(月700kWh) | 1年目 年16,671円安い 2年目から 年10,262円安い | 1年目 年16,582円安い 2年目から 年14,582円安い |
どちらを選んでも、九州電力のままより安くなります。
選び分けの目安は、次のとおりです。
- エネワンでんきが向いている家:1年目をいちばん安くしたい/ガスワン(サイサン)のガスを使っている/Pontaポイントをためている
- TERASELでんきが向いている家:2年目以降も安さを重視したい/楽天ポイントをためている/一人暮らしや二人暮らし
エネワンでんきは2026年12月13日までの申し込みが条件で、1年未満で解約すると清算金がかかります。
TERASELでんきは、使い始めた月から数えて4か月目にも使っていると、特典を受け取れます。
半額の分は12月から使う新しい基本料金で、2年目からは特典なしの過去12か月の実績で計算しています。ほかの会社の期間限定のキャンペーンは含めていません。乗り換えるときの手間と不安
乗り換えをためらう理由は、金額よりも「面倒そう」「何かあったら怖い」という気持ちかもしれません。
実際の手間とリスクは、思っているより小さいものです。
- 申し込みはネットで完結:多くの会社はWebで申し込めます。検針票が手元にあれば、10分ほどで終わります。
- 今の会社への連絡は不要:九州電力の解約手続きは、新しい会社が代わりに行います。
- 工事は原則なし:スマートメーターが付いていれば工事はありません。付いていない場合も、メーターの交換は無料で、立ち会いは原則いりません。
- 停電しない・品質も同じ:電気を届ける電線は今までと同じです。停電のしやすさも変わりません。
- 従量電灯Bの解約金はゼロ:やめるときの費用はかかりません。新しい会社の解約金だけ、申し込む前に確かめておきましょう。
九州電力のほかのプランとの違い
同じ会社で選べるプランです。
違いをひとことでまとめました。
- JALでんきB:従量電灯Bとほぼ同額
- スマートファミリープラン:301kWhから単価1円10銭安、従量電灯Bより年1,688円安い
どのプランが自分に合うかは、九州電力 プラン比較で比べています。
電気代の計算方法|40A・月300kWhの計算例
請求額 = 基本料金 + 電力量料金 + 燃料費等調整額 + 再エネ賦課金
| 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 基本料金(40A) | — | 1,767円 |
| 電力量料金1段目 | 120kWh × 18円33銭 | 2,200円 |
| 電力量料金2段目 | 180kWh × 23円93銭 | 4,307円 |
| 燃料費等調整額 | 300kWh × 1円96銭 | 588円 |
| 再エネ賦課金 | 300kWh × 4円18銭 | 1,254円 |
| 割引 | — | -55円 |
| 請求額 | — | 10,061円 |
2026年11月分の燃料費等調整単価は1円96銭/kWh。
プラスなので、この月は588円が上乗せされています。
再エネ賦課金は全国一律で、4円18銭。
燃料費等調整額と再エネ賦課金の仕組みは、電気代の計算方法で解説しています。
※本記事では、国が実施する電気・ガス料金支援による値引きを含まない単価を使用しています。この値引きは全電力会社に一律で適用されるため、プランの比較材料にはなりません。
まとめ:このままでいい家庭・替えるべき家庭
このままでいい家庭
- 月の使用量が400kWhより少なく、替えても差が小さい家庭
- 燃料が高騰したときの上限の安心を、いちばん大事にしたい家庭
- 電力会社の手続きを、できるだけしたくない家庭
替えるべき家庭
- 月400kWh以上使う家庭(年5,000円以上安くなる会社がある)
- 月300kWhを超えて使う月が多い家庭
- ポイントや、ガス・携帯とのセット割を使える家庭
迷ったら、まずは検針票で1年分の使用量を確かめてみてください。
九州電力の従量電灯Bは解約金がかからないので、ほかの会社を試すハードルは高くありません。
ほかの会社もふくめた順位は、九州エリアの電力会社ランキングで確かめられます。
あわせて読みたい記事
電気代の基礎知識
単価の出典:九州電力「従量電灯B」(2026-09-16確認)
燃料費等調整単価:2026年11月分/1円96銭(国の値引き前)
燃料費調整単価の上限:1円86銭/kWh
再エネ賦課金:4円18銭
乗り換え試算の対象期間:2025-12〜2026-11(12か月の実績)
使用量の季節の増減:月平均の使用量に、エリアごとの月別の倍率(資源エネルギー庁「電力調査統計」の低圧の月別電力量、2024・2025年度の平均)をかけて、月ごとの請求額を計算
更新ルール:単価表は改定時のみ。燃料費等調整単価と乗り換え試算は月1回更新

コメント